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新生JRA馬事公苑!リニューアルオープン感想【施設編】

2023年11月3日、世田谷区の馬事公苑がリニューアルオープンしました。

もともとは2020年の東京オリンピックのためのリニューアルで、公園および緊急時の避難場所として一般公開するために五輪の後も第2フェーズ工事が行われていました。これだけ大規模なリニューアル、しかもオリンピックが絡んでいる、それだけでもプレッシャーのかかるプロジェクトなのにコロナ禍での五輪延期など関係者の方々の苦労は想像に難くありません…。(感謝)

▼ちなみに…コロナ前にこんな記事を書かせていただいた

リニューアルオープンのイベントは11月3日~5日の3日間行われ、私は2日目に参戦。この記事では新しくなった施設や設備を中心に書いていきたいと思います(イベント内容について書く予定)。なお、オリンピックの時のお披露目イベントには行けなかったので施設についても完全初見です!

 

INDEX

明るく開かれた馬事公苑

実は、リニューアル前の馬事公苑には普段からちょこちょこ行っていて。というのも以前住んでいた家から馬事公苑までがランニングでジャスト1時間くらいの距離で、家から馬事公苑まで走っていたから。当時の職場で初心者向けの競馬関連メディアの編集担当*1から、ランニングのWEBメディアに配置換えがあり…心的馬不足に陥っていたので、せめてゴールに馬がいたらうれしいなと思って馬事公苑を目的地にして走りはじめました。(でも馬はタイミングよくないと出会えなかったけど)

そんなわけで旧馬事公苑のこともよく覚えているのですが、比較すると新生馬事公苑は視覚的な意味で開かれた(開けた?)公園になった!!と思う。以前の馬事公苑は木が生い茂っていて冬などは夕方になるちょっと一人で歩くの怖いかも...みたいな場所があったし、方向音痴な私は今自分が公園のどの位置にいるのかよくわからん…みたいなことも結構あったのですが、新しい馬事公苑は全体が広く見渡せる感じです。

リニューアル後はグラスアリーナ(芝生の競技場)がなくなると聞いて(彩的に)さみしいなと思っていたけれど、全体的に芝生が多い*2公園となって明るい印象になりました。以前よりベンチのような座れる場所も増えているし、今後はイベントがないときも人が入りそうだなと思いました!

追記)武蔵野自然林という緑豊かなエリアもあるのですが、適度に日が差し込む感じ!

メインオフィスには一般利用できる場所も

メインオフィスも大変立派になっていて、1階には一般の人も利用できるカフェスペースのようなものが。今回のイベントだけなのか、普段も売っているのかまで調べ切れていないけれど、ソフトクリームやドーナツ、お弁当などを売っていました。カフェスペースはUMAJO味が強い感じでかわいい!また、キッズスペースやシミュレーション乗馬ができるエリアも。

もちろん馬術競技用の設備も最新に

そもそも東京オリンピックの際に、なぜリニューアルをしなければいけなかったのか。それは旧馬事公苑が1940年に開苑してから全ての施設が当時のままで、設備が老朽化していたから。またオリンピックやパラリンピックの開催会場として使うには、現在の馬術競技の世界基準に則った施設や設備を整えなければならなかったようです。

なので、当たり前と言えば当たり前だけれども馬術競技用の設備もすべて新しくなっています!

メインアリーナ。オリンピックのときのスタンドは撤去され普通の階段椅子に。

メインアリーナの馬場の砂にはフェルトが混ぜられている

正面の建物がインドアアリーナ(室内馬場)

放牧場

走路

厩舎エリア

総じて気持ちのよい公苑

個人的には、イベントのときはもちろん、そうでなくてもまったりのんびりするのに「また行きたい」なと思える気持ちよい公苑になっていてとてもよかった。(心の中で1ミリくらい西竹一とウラヌス像*3とかできてたりして…と思っていたがそれはなかった)

残念なのは管理のおじさんとの思い出のバラ園*4がなくなってしまったことと、メインアリーナが広すぎて人馬が遠く、スマホだと写真がきれいに撮れないことくらいです(笑)。

最初の方に視覚的な意味で「開かれた」と書いたけれど、誰もが日常的に訪れるという意味でも開かれた場所になっていけば、馬事公苑を通してこれまで馬と関わりのなかった人と乗馬や馬術の接点ができそうですね。

(ちなみに新しい馬事公苑はバラよりも桜推しのようである。)

イベント編に続く

*1:Pacalla よりもっと前の話

*2:実際は増えてないかもしれないけどそう感じた

*3:日本で唯一の馬術オリンピック金メダリスト。ウラヌスは馬事公苑で西竹一が戦争から戻るのを待っていたけど西竹一の戦死後すぐに亡くなっている

*4:一眼レフを持って散歩していたら管理のおじさんに、今バラがすごいきれいだから!ぜひ撮って!ね!と言われて、よくわからないままバラをたくさん撮ることになった思い出